低温焼き付き金型温度が冷えすぎて，離型剤皮膜が形成できずに摩擦力が大きくなっている場合に，離型剤をさらに増やして金型を冷却しても焼付きは無くならない。この種の焼付きでは金型温度を離 型剤が良く付着する140℃～240℃の範囲にする対策が有効。

焼き付きアルミ合金の強度よりアルミニウム合金と金型間の摩擦力が上まわったときに起きます。アルミニウム合金は金型の中で凝固 し収縮します。アルミ合金と金型面に摩擦力 が働き離型剤の付着が少ない場合、摩擦力はアルミニウム合金の強度より大きくなる場合にアルミ合金が金型に付着する。

離型剤の役割製品を型から安定して取り出す為の潤滑性や、アルミニウム合金の型への焼き付き防止、押し出しピンや中子の摺動部分の潤滑、アルミニウム合金はマグネや亜鉛に比べ、鉄との反応性が高い為にアルミ合金が金型に付着する。

溶湯充填圧力溶湯がキャビティ内に充填する時に必要な圧力で、ゲート断面積や製品形状や製品肉厚など、あと合金の固相率などにも影響される。溶湯充填圧力はキャビティ内での凝固の進行状態などで、粘性の影響も出てくるので計算では求められない。

鋳造圧力ダイカストマシンがプランジャーを介して付加してる圧力で、鋳造圧力は計算によって求められる。鋳造圧力＝射出力÷チップ断面積ダイカストでのひけ巣は圧力の大小より、圧力伝達時間によって影響され、時間が長い程ひけ巣を少なくする事が出来る。

冷間割れ　ひけ割れ冷間割れ金型内で無事に凝固を完了したが、ダイカストの製品が冷却過程で、熱収縮が起きダイカストが耐えれない場合に割れる。ひけ割れ加熱されてる部分などは、冷却速度が小さく凝固が均等に進まない時にひけ割れが発生する。どの場所も同じように冷却速度が同じなら変形も割れも出...

ダイカスの割れダイカストの割れは凝固冷却の割れ、外部冷却の割れ、その他の割れがある。外部冷却の離型割れは型開きの時や、押し出し時で、加工割れはトリミングの時や、運搬時など。その他は、時効割れなどでダイカストした後の一定期間を経過した後の劣化によるもの。

剥がれ. めくれの対策ダイカストのふくれ対策と同じで、鋳造方案、排気方案など対策の仕方は同じ。充填直後の先湯対策は、射出スピードを落とし先湯が二重乗りと同じで溶湯温度、金型温度を上げて先湯が凝固しにくい状態にする事。介在物などは、溶湯の管理やスリーブの温度を上げたりスリーブ充填率...

剥がれ.めくれのメカニズムキャビティ内のガスや空気が製品内に閉じ込められ、製品内部に空洞が出来て、薄皮部が剥がれ、めくれとなる。充填開始直後の溶湯の飛散により金型表面に付着した凝固片や、破断チル層や介在物なども、剥がれ、めくれの原因となる。