2020.09.29 23:30ダイカスト豆知識剥がれ.めくれのメカニズムキャビティ内のガスや空気が製品内に閉じ込められ、製品内部に空洞が出来て、薄皮部が剥がれ、めくれとなる。充填開始直後の溶湯の飛散により金型表面に付着した凝固片や、破断チル層や介在物なども、剥がれ、めくれの原因となる。
2020.09.25 23:30ダイカスト豆知識ブローホールプランジャーオイルや離型剤は溶湯と接触したらガス化し体積が数百倍くらいに急激に膨張する。水素ガス、メタンガスはプランジャー、離型剤の分解ガスで窒素ガスは空気の巻き込み。離型剤残りの水分などは1gなら気化した瞬間に1700mLに膨張する。そのまま溶湯中に巻き込まれ鋳造圧...
2020.09.23 23:30ダイカスト豆知識ゲート部のひけ巣ゲート部は溶湯が通過する時の摩擦熱で金型が過熱し、冷却速度が遅くなりひけ巣が発生しやすい。対策としては、ゲート厚みを大きくする、ゲート速度を落とす、冷却を強化する。
2020.09.18 04:46ダイカスト豆知識鋳造温度が高い場合 水素ガスを吸収したり、酸化物を生成したり、凝固形態が変化し同じアルミ合金ADC−12でも温度変化で、凝固形態が変わってくる。溶湯温度が高いほど、水素ガスを吸収し凝固する時にポロシティを形成するが、ダイカストは冷却速度も早く、鋳造圧力が大きいのでポロシティは発生...
2020.09.15 23:30ダイカスト豆知識鋳造温度が低い場合FeやMuなどの含有量が多い場合は、保持炉で金属間化合物が晶出し比重が3.7とアルミより重たいので、るつぼに沈殿する。それがダイカスト製品に混入すればハードスポットになる。ADC-12の場合、FeやMnが高い場合があれば512℃くらいでもスラッジが発生するので注...
2020.09.13 23:30ダイカスト豆知識ふくれの原因「ふくれ」は製品表面の一部が盛り上がって凸になってる事を言う。ガスや空気が巻き込まれても、金型内で冷却されて製品が取り出されたら、ふくれは発生しない。その理由は空洞に圧縮された気体の圧力より、製品表面の薄皮の方が強度が弱いからふくれる。しっかり冷却され強度が空洞の気体...
2020.09.11 23:30ダイカスト豆知識二重乗り二重乗りは、ダイカスト表面の表層と下部層とで両者が溶け合わずに出来る境目の事で、湯境は表面に対し垂直方向に対し、二重乗りは水平方向に境目が出来るので、区別がつきやすい。鋳放しで状態では分かりにくいが、ショットなどの後工程で製品表面の一部が薄く剥がれる事が、「剥がれ.剥離」...
2020.09.07 23:30ダイカスト豆知識ダイカスト製品に含まれるガス⑴ 溶湯に溶解した水素ガス⑵ キャビティ内に残った水分とプランジャーオイルや離型剤が溶湯と接触反応する時の分解ガス⑶キャビティ内やスリーブ内の空気
2020.09.03 23:30ダイカスト豆知識溶湯の流動が停止する時AIが凝固する時は、液相状態での熱量が金型に奪われ個体になる事を意味する。キャビティ充填途中の液相状態のAIが凝固する時は、金型表面から熱を奪われ溶湯が冷却し凝固し始める固相率(凝固した固相の割合)が50%〜60%になった時点で溶湯の流動は停止する。
2020.09.01 23:30ダイカスト豆知識高速と圧力役割引け巣を潰すには圧力より圧力伝達時間が重要で、伝達時間が長いほど、引け巣が減少する。低い圧力でも圧力伝達時間を長くする事で、巣を潰す事も可能になる。高速スピードは鋳肌を綺麗にし、増圧は内部を巣の無い製品にするのが目的。ゲートを厚くするなどのでデートを塞がないように充...